小さいけれど大きなこだわり
YAMATOの家では様々なものを鉄骨で製作します。
既製品でも鉄骨部材はありますが、YAMATOの家では
既製品を使うよりも製作することの方が多いです。
理由は色々ありますが、
その一つとして納まりが挙げられます。
例えば階段の手すり。
壁の下地に鉄骨の端部を納めることで、
仕上がり時にはすっきり見える納まりになっています。
まるで壁から浮いているかのよう。
ただYAMATOの家は注文住宅。
家によって間取りも変われば
階段の段数・まわり方も変わってきます。
そのため、すべての鉄骨図面を一から社内で作成しています。
他にもバルコニーの鉄骨手摺。
こちらも下地に部材を埋めこみ、表には極力部材が見えない
すっきりとした仕上げになっています。
吹抜けが多いYAMATOの家ではよく見かける
吹抜け手摺。
ちなみに既製品の場合だとこのように納まります。
違いがわかりますでしょうか。
既製品の場合、このように支柱の脚部が表に出てくることが多いです。
YAMATOの家ではこれらをできるだけ見せない納まりを
工夫しています。
見比べてみると、小さい部品ですがあるのと無いのとでは
受ける印象が大分変わると思います。
他にも、玄関の鉄骨柱。
こちらも家の構造にあわせて高さを調整して製作しています。
見た目にもスマートに見えます。
細かいことですが、その小さい箇所を突き詰めることで
最終的には家の印象が大きく変わってきます。
ミリ単位までこだわるYAMATOの家です。
小宮山
空を味方に
家を建てるためには土地が必要です。
日当たり、周辺環境など気になることはありますが、
建築士として注意しているのが用途地域とそれに絡む斜線制限です。
地域によって、建物が建てられる高さが決まっています。
そして「北側斜線制限」「道路斜線制限」といった
規定の範囲については決められた高さ以上の建物が建てられない
という地域があります。
このような斜線を超えて建てられないんです。
マンションなどで、上の階に行くほど先細りになっていくのを見たことがあるでしょうか。
これらも斜線制限にかからないよう、
斜線にあわせて建物の形状を変えています。
従来はその斜線制限が厳しかったのですが、
2003年に建築基準法が改正され、
新たに「天空率」という考え方が追加されました。
簡単に言うと、斜線制限を超えて建物を作っても
空が沢山見えるようにすればOK、という考え方です。
それによって、従来は斜線に沿って建物形状を変えなければならないところを
天空率を利用して自由な設計ができるようになりました。
この天空率。
計算が非常に複雑で難しい考え方です。
ただ、天空率を扱えるようになることで
オーナー様ご家族が希望する形状の建物を建てることができたり
敷地を有効活用できたりとメリットは大きいです。
今回も、本来は道路斜線にあたるところを
天空率を採用することで道路ぎりぎりまで建物を建てることができました。
今後も建築士としてオーナー様ご家族の皆様の家づくりに関わるにあたって、
日々切磋琢磨していければと思います。
小宮山
仕上がりを見据えて
YAMATOの家の内装工事。
内部の仕上げには、左官やクロス、羽目板など
様々な素材が関わってきます。
今日はその中からタイルについて。
タイルは大きさも厚みも様々。
そのためタイルのサイズに合わせて
どのような納まりにすると仕上がりが綺麗かを検討するために
タイルの割り付けを考えます。
割り付けでは、タイルをどこから貼り始めるのか、
タイルを貼る方向、目地の位置などを検討します。
目地は「イモ目地」「ウマ目地」と呼ばれる貼り方があります。
芋の根っこが均等に綺麗にならぶところからイモ目地。
スッキリしたイメージです。
そしてタイルの大きさに合わせてニッチの高さや寸法を決めているため、
タイルの線が揃って綺麗に見えます。
一方「ウマ目地」。
馬の足跡が交互になっているところからこのような名前になったようです。
タイルの存在感が強調されるイメージです。
さらに目地の色をグレーにするか、ブラックにするかなどでも
印象は大分変ります。
時にはタイルの割り付けに合わせて
壁をふかしたりすることも。
仕上がりから納まりを考えると
最終的に納まりよく洗練されたものになります。
細かいことですが、その細かさを追求するのも設計の醍醐味です。
小宮山
定期的に
家は完成して終わりではありません。
住んでからのお付き合いもYAMATOの家では大切にしています。
YAMATOの家ではお引き渡しを終えたオーナー様ご家族のお家を
定期的に伺い、アフターフォローを実施しています。
点検項目に沿って、家の内外を確認させていただきます。
基礎の内部もきちんと確認します。
また、塗装などの塗り直しも有償となりますが
YAMATOの家で対応させていただいています。
とはいえせっかくの我が家。
お引渡しの際にメンテナンスボックスをお渡ししていますので、
ご自身で塗装を行ってみてもまたさらに家に愛着がわくかもしれません。
特に外壁に貼った羽目板、ウッドデッキの木部は
メンテナンスをしなければ劣化をしてしまいます。
塗替えの目安としては
① 色があせてくる。
② 撥水性が無くなり、カビや汚れなどで外観が悪くなる。
③ 木材表面のヒビ割れが目立ってくる
といった状態です。
1回目の塗り替えは着色系で1年~4年程度、透明系で半年~2年程度、
2回目以降の塗り替えは着色系で1年~6年程度、透明系は半年~3年程度の間隔を
推奨しています。
社屋の外壁も、社員自らが塗り直しを行っています。
その他にも、建具の金具の調節方法や
壁に時計や写真をはるときの方法、
蟻・虫等の対策方法などについても
お引き渡し時の書類でお渡ししていますので、
困ったことがありましたらご一読いただけますと幸いです。
最近ですと「引っ越したばかりなのに虫が発生する」というお問い合わせが多いのですが、
引越し時の荷物に卵がついていて孵化したり、
新築の家のわずかな隙間から蟻や虫が侵入することがあり、
虫を完全に防ぐことは難しいです。
基礎回りなどに殺虫剤をまくことも効果的ですので、
お渡しした書類を見てみてください。
バルサンやスプレー式の殺虫剤は
物によっては火災報知器が作動しますので、
本体に書かれている注意事項をよく読んでくださいね。
また、住み始めてから気づくこともたくさんあります。
「やっぱりここにカーテンを取り付けたいな」
「可動棚を増やしたいな」
「キッチンで使う家電が増えたからコンセントが新たに欲しい」
といったこともお気軽にご相談くださいね。
小宮山
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