YAMATOの家│大和建設株式会社│自然素材を活かし、伝統構法(木組み+貫工法)で木の家づくりをする静岡県御殿場市・自社設計の地域工務店です。  
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そぼくな疑問・・・

今日は建築士免許をもっているYAMATOの家のスタッフは、

1日をかけて法律で定められている建築士の定期講習。

そんな日にはちょっと真面目なブログで更新させていただきます。

 

先日あるオーナー様ご主人からこんな疑問をもらいました。

YAMATOの家では構造部材に

「筋交い」と「耐力壁」を同時に配置する

ハイブリッド構造っというものを全棟標準採用しています。

チラシを見たことがある方は裏面にこんな表記があるかと思います。

でも筋交いもすべての場所に配置している訳ではありません。

家の形からバランスを見つつ配置。

それはかなり重要性が高いのでYAMATOの家では

建築士免許があるスタッフだけが計算しています。

 

そんな中、もらった素朴な疑問・・・

「全部、筋交いを両筋交いにしたらいいのでは?」

確かに、構造部材がかなり増えるので、

家全体が強くなりそうなイメージです。

でも本当にそうでしょうか?

知りたがり屋、そして自分も納得したかったので、

さっそく同じ条件で計算してみました。

これがYAMATOの家で設計した場合の結果。

全ての項目が「優良」の判定になっています。成績優秀♪

 

さて、算定根拠となる面積も変えず同じ家にて検討・・・

家の配置できる壁全てに「たすき掛け」の筋交いを入れてみると・・・

確かに構造部材の数量はかなり増えましたが、

家の重心と壁の配置のバランスを表す「壁心率」が悪化。

そして、耐力壁の1階と2階の配置を表す「直下率」も

悪化してしまいました。

耐力壁のバランスを表す「偏心率」は悪くはないのですが、

YAMATOの家の社内規定では完全にNGな偏心率の値です。

さらには他の計算をすると、基礎に必要な金物が増大して

基礎への負担も増えてしまう結果になりました。

 

今回の結果は法律上はNGではないのですが、

YAMATOの家の社内規定が法律より厳しいので

YAMATOの家づくりとしては完全な「不合格」。

でも今回は本当にいいご質問をいただきました。

 

家づくりをしている方は気にする「耐震」というキーワード。

ただいっぱい配置すればいいっと言うわけではなく

その配置や強さなど多角的な検討が必要。

だからこそこの部分も含めて建築士が必要。

そして、だからこそYAMATOの家では建築士だけが

お客様との打ち合わせに出席できる。

オーナー様ご家族の大切な家だからこそ、

YAMATOの家がやるべき当たり前のことだと考えます。

 



2017/10/24
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