続! 構造計算の裏ワザ!!
では昨日のつづき。
YAMATOの家はどうなのか・・・
偏心率0.02の家は・・・
では、まずYAMATOの家で
必ず共通する部分から。
木造住宅において屋根の仕上げが、
筋交いの量を左右します。
軽い屋根とされるガルバリウム。
重い屋根とされる瓦。
屋根が重いほど構造材が沢山必要。
では法律でどんな感じか。
家に必要な筋交いの量が法律で
定められています。
床の面積当たりでこんな感じです。
重い屋根の1階では
1㎡あたり33cmの筋交いが必要
と見ます。
YAMATOの家では、
屋根の材料に関わらず重い屋根の
係数を使用しています。
今回もガルバリウムの屋根なので
この時点で1階だと
33÷29=1.137931倍の
筋交いを配置。
次に静岡県建築基準条例に基づいて、
静岡県地震地域係数:Zs=1.2倍と
割増し:1.1倍を適応して、
1.2倍×1.1倍=1.32倍を
さらに追加。
この時点で、
1.137931×1.32=
1.50206892倍。
この時点だけで、
建築基準法の1.5倍の
筋交いを確保することになっています。
ここまではYAMATOの家が
当たり前にやること。
この後は家の形や間取り、
デザインで変わってきます。
偏心率を調整するために、
追加で壁を配置すること1.13倍。
結果、
1.50206892×1.13=
1.6973378796となり、
建築基準法の1.697倍の筋交いを
配置して家づくりがスタートします。
1.697倍の筋交いを配置しつつ、
小さい数字の結果が良い偏心率は、
建築基準法の1/15の0.02。
耐震性には量と配置のバランスが
とっても重要です!!
今回は軽い屋根でしたが、
瓦だと減っちゃうの?
いいえ。安心してください。
最終的な余裕を多めに確保するように
私が構造計算します。
だからオーナー様は瓦でもガルバでも
好きな方を選んでもらえばいいんです。
細かな数字ばかりですみませんでした。
2016/01/17