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構造計算の裏ワザ・・・
前回のブログにて「偏心率」を
ご紹介させていただきました。
この数字が小さいほど、
耐震性に優れていると言えるのですが、
本当に優れているか・・・
実は耐震性をさほど上げずに、
偏心率を向上させることが
設計士には出来てしまうのです。
そう!!裏ワザがあるのです。
今日はその裏ワザを大公開!!
木造住宅で多く使われる構造部材に
「筋交い」というものがあるのは
多くの方がご存知かと思います。
まずはこの筋交いにも種類があります。
「片筋交い」と「たすき掛け」です。
筋交いとして使われる材料の大きさで
構造的な強さが変わるのですが、
片筋交いの強さを1とした時に、
たすき掛けの強さは2になる。
っと法律で規定されています。
なので、同じ家で同じ構造配置を
行うとたすき掛けは単純に2倍の
構造材があるということになります。
これをよ~く覚えておいてください。
では、ここで前回の「偏心率」へ。
「重心」と「剛心」のずれが
「偏心率」になるので、
パターンAの方が偏心率が小さく、
耐震性に優れているはず・・・
ここで筋交い種類を入れてみます。
パターンA-1では片筋交い。
パターンA-2ではたすき掛け。
同じ配置をすると偏心率が
一緒になってしまいます。
構造材はパターンA-2が2倍も
あるのにもかかわらずです。
単純な話です。
構造材の強さ、多さに関係なく
偏心率は調整できてしまうのです。
偏心率が良い=耐震性がある
ではない!!
これが書けると言うことは、
私も調整は出来てしまいます。
一級建築士なので、よ~く知っています。
じゃあYAMATOの家はどうなのか。
前回の「偏心率0.02の家」は
実際どうか!!
本当に耐震性に優れているか。
次回ブログにて
公開してしまいます!!
先に伝えます!!
数字ばかりのブログになります!
数字嫌いの方にはすみません。
2016/01/16
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