建築士として・・・
触らない方がいいのかもしれませんが、
自分の性格上、どうしてもじっとしていられないので
あのニュースについて触れてしまおうと思います。
ある会社さんの数百棟におよぶ施工不良というニュース。
施工不良っていいことばでしたが、
正確には建築基準法違反。
是正するための施工するというニュースですが、
それが正しい報道なのでしょうか?
そもそも建築基準法違反ということは
「法を犯した」ではないのでしょうか?
という報道は少ないですね。
でも私が危惧したのは、
そもそも着工したという事は「建築士」がいる。
建築士がいなければ設計も監理もできません。
でもその建築士や管理建築士も登場しませんね。
図面が違反していたわけではないですが、
建築士は図面通りの施工がされているかも
確認することが重要になっているはずです。
なぜなら許可申請をする際に、
「工事と照合する設計図書」というのが
建築士の欄の最後に記載しなければなりません。
実務をやっていれば必ず知っている部分です。
確かにあれらは「型式認定」という、
一定の部分を施工や図面などに認定を事前に受けて
汎用性を持たせることで図面や検査の一部が簡略化されるという
部分の適応も受けている可能性が高いです。
なので、設計と言ってもそれほどの設計をしていないかもしれません。
さらに施行責任もあるかもしれません。
でも建設業で建物が完成する時には
建築士という有資格者の責任もとても大きい。
だからこそ建築士免許を取得するために
デザインや歴史、設備や構造もならいますが、
法律についてはとてもウエイトが大きく設けられている。
法を守ることにそしてその知識が重要だという事。
さらに建築士になって法を犯すと罰則があるということを
認識させられます。
今回のニュースではその部分が欠けているように感じていますが、
あのニュースの報道では足りない部分と
建築士という有資格者として皆さんにも少し感じて欲しい部分だったので
あえて触れてみました。
一級建築士 峯田
2019/02/21