実験の途中報告
大和建設も新社屋に移ってもう少しで1ヶ月。
まだ整理のされていない棚があるなど、
業務を行いながらまだまだ事務所の細かなことも日々少しずつ進行中。
さて、大和建設の新社屋。
私の昔のブログでいろんな実験を行っていることをご紹介させていただきました。
その中の1つの途中報告です。
大和建設の新社屋。
「第三種換気」で換気を行っています。
ここで第三種換気についてご説明。
知っている方はすっとばしてください。
まず第一種、第二種、第三種と3種類の換気に分けられます。
第二種は住宅用というよりは病院などのクリーンルーム用。
住宅では「第一種」と「第三種」に分けられます。
今まで多かったのは「第三種換気」
これは第三種換気のほうが楽だから・・・と思っているのは工務店さんだけ。
第三種換気はトイレやお風呂などに換気扇をつけて
壁に穴の開いた給気口から外の空気を取り入れて、
換気扇で屋外に汚れた空気を排出する換気方法。
第一種換気は住宅の省エネや高気密がようやく騒がれてから
注目をされている機械で屋外の空気を取り入れて、
機械で室内の空気を外へ排出する換気方法。
第三種換気より換気設備にコストがかかりますが、
機械ですべてを管理するので、しっかりとやれば、
効率よく室内の空気を換気できます。
第一種換気のほうが換気設備についての知識が必要になる。
YAMATOの家でも第一種換気も行ったことはありますが、
新社屋はちょっと新しい第三種換気に手を付けてみました。
新社屋の基礎の中もふくめてすべての空気を換気してみよう!
これが大和建設の新社屋の実験。
いろんなところに換気用のダクトを第一種換気と同じようにはびこらせて、
室内の空気を吸い込む場所をバランスよく配置して。
この結果・・・
室内が負圧になって玄関ドアが開けにくいというのが今の状態。
なんだか欠陥のようにきこえたかもしれませんが、
欠陥というより第三種換気はそもそも室内を負圧にしなければならないので、
第三種換気としてしっかり換気システムが運用されている証拠です。
しっかりと室内が負圧になるということは、
新社屋の気密がしっかりとしていて、空気の漏れがないという証拠です。
高気密というなによりの証拠。
気密が低いと、建物のいろんなところから隙間風で空気が入ってきて、
屋外の暑かったり寒かったりする空気がバンバン入ってきてしまうというだけです。
これは計画的な換気が行えない証拠。
第三種換気は換気の施工は簡単ですが、
まず第一に建物の気密が高くなければ第三種換気としてはなりたたない。
そして高気密になっているおかげで、48帖もある事務所スペースが
家庭用の14帖用のエアコン1台で毎日快適なオフィスワークを送れてます♪
高気密というと高断熱という言葉がつながりがちですが、
実は換気という言葉も大切♪
今日は大和建設の新社屋の実験中間報告と、
換気設備のご紹介をさせていただきました。
まだまだいろんな実験中なので、
途中報告も順次させていただきますね♪
YAMATOの家 峯田
設計事務所 YAMATOの家
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2020/08/26