こっちもバージョンアップ!?
数日前のブログでのバージョンアップ。
これも大事なバージョンアップでしたが、
今日は違う方向でバージョンアップのご紹介です。
9月16日の国土交通省で開かれた会議。
長期優良住宅法改正に伴う会議。
長期優良住宅というと、
許可申請等が必要な内容になりますが、
耐震や省エネ、維持管理など、
長きにわたって住宅が良き状態を保つために
国が基準を決めた内容にそって設計施工するという認定。
昔はこの長期優良住宅という認定制度はなかったので、
住宅の性能等を表示していた制度として「品確法」がありました。
今ももちろんこの制度はあります。
分譲マンションの折り込みチラシなどをみていると、
「品確法取得」とか「建設住宅性能評価書取得」などと記載されているかと思います。
これらは10個の項目について「等級」という言葉を使って
住宅の性能の「見える化」をしているものです。
この10項目のうち5番目が「省エネルギー対策」についてです。
この中も2つに分かれていて、
5-1が「温熱環境」
皆さんがもっとわかりやすくすると、
断熱等性能等級です。
家の断熱性能がどのレベルなのかを指標する部分です。
これらは4等級に分かれていて、
一番断熱性能が高いとされるのが「等級4」です。
5-2が「エネルギー消費量」
こちらもこの言葉よりも
「一次エネルギー消費量」もしくは省エネ等級といったほうがわかりやすいでしょうか。
家の断熱性能を計算し、
LEDや高効率な給湯器などをつかって
家のエネルギー消費量がどのくらいのレベルかを指標する部分です。
これらは5等級に分かれていて、
一番省エネ性が高いとされるのが「等級5」です。
これが今までの状況でした。
が!!
9月16日にバージョンアップするかも!?の内容が明らかになりました。
まずは、断熱等性能。
御殿場などの5地域などは「UA値0.87W/㎡・K」で等級4。
これが、今度は
「UA値0.6W/㎡・K」になると等級5!!
基準のUA値を変えるのではなく、今の最高等級のさらに上をつくるらしいです。
0.6は今でいうZEHクラス。
ということはZEHレベルの断熱性能を確保していかなければ
今はよくてもまた法律が改正されると
最高等級にはならなくなる可能性が高くなってきました。
この影響を受ける一次エネルギー消費量もあわせてバージョンアップしそう。
今までは省エネ基準の10%削減で等級5が取れたのですが、
こちらは「省エネ基準の20%削減」で等級6!という形になるらしい。
おそらく太陽光パネルを促進する意味も含めてこの削減率を
設定してきているのかと思います。
これらはまだ法の改正案としてあがったかたちですが、
数値が具体的になってきたということは、
内部での動きは活発になっていることでしょう。
省エネ基準の適合の義務化。
さらには断熱等性能や省エネ等級のバージョンアップ。
日本が耐震は普通に。
断熱や省エネを世界基準を目指している動きが活発化してきています。
今日はこれからの日本の動きについて
家づくりの参考になればと思いご紹介させていただきました。
YAMATOの家 峯田
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2021/09/22