10月からの基準
今年の10月から変わるもの。
大きくは戸建て住宅の断熱等性能等級というものが変わります。
皆さんがイメージしやすいところですと、
耐震等級3と同じように、
家の耐震性ではなく、断熱性についてのレベルを「等級」という形で
評価しているものです。
これに等級6、7というものが10月から新しく追加されます。
これは日本の家づくりが断熱を当たり前にして省エネ性をいかに確保していくか、
カーボンニュートラルをいかに実施していくかに
舵を大きく切り替えた重要なポイントです。
勉強熱心なYAMATOの家のお客様。
HEAT20のG1、G2などが見学会でも普通に会話の中に登場する。
これについては「一般財団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」
という財団が日本の断熱についての評価軸があまりにも低いため、
海外の基準などをもとに独自に基準をつくっていたもの。
ただ、これが今の高断熱・高気密の住宅が進む重要な基準でした。
これをもとに国が新しい基準をつくりました。
これが等級6、7として10月から運用が始まる。
ただしHEAT20の基準をもとに「国が等級を決めた」という点が
実は御殿場市や小山町の皆様には特に注意が必要です。
なぜなら、同じようで基準値が違う場所に御殿場市や小山町が入っているから。
ネットなどを見ていると、
HEAT20のG2が、等級6。
HEAT20のG3が、等級7。
のように記載している部分が多いですが、
断熱区分5の御殿場市や小山町は注意が必要。
HEAT20のG2が、UA値0.34W/㎡・K。
これが等級6だと、UA値0.46W/㎡・K。
HEAT20のG3が、UA値0.23W/㎡・K。
断熱等級7だと、UA値0.26W/㎡・K。
この注意が必要なのはどちらかというと等級6の時。
ネット通りでいくと
「HEAT20のG2の等級6の仕様の家にしたい」
というのが成り立ちそうです。
これが成り立つのは、裾野市など断熱区分「6」の地域。
HEAT20の0.46W/㎡・Kで等級6の0.46W/㎡・Kで
どちらのUA値も同じ値が基準となる。
ただ断熱区分5地域の御殿場や小山町でいうと、
HEAR20のG2(UA値0.34W/㎡・K)で等級6(UA値0.46W/㎡・K)の仕様。
ちんぷんかんぷんな性能になります。
等級6ではHEAT20のG2には全然性能がおいついていない。
仮に断熱等級6を御殿場市や小山町で認定を取得したとしても
HEAT20で表現するとG1のUA値0.48をクリアしている状況なだけです。
等級6なのにG2仕様にならない!
そんなことが起きるのが御殿場や小山町です。
これらについても仮に補助金などが国が発信するときは
断熱等級を基準にしてくるかと思います。
なので、今はごちゃまぜでもいいかもしれませんが、
10月以降で家づくりをご検討中の皆様で
HEAT20の知識がある方は、
国の基準の断熱等級のいくつがいいかを
明確にしておくことが重要かと思います。
基準がさまざまで整理がつかないかたは、
断熱等級についてを勉強するといいかもしれませんね。
今日は10月からの基準で
断熱について注意が必要な部分を
ご紹介させていただきました。
by Mineta
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2022/07/21