一瞬のために
クリスマス関連の記事が続いているので
私からは冬至に関する建築の話を。
2018年の冬至の日は12月22日(土)でした。
冬至とは、北半球において太陽の位置が1年で最も低くなり、
日照時間が最も短くなる日のことです。
1年で最も日が短いということは、翌日から日が長くなっていくということ。
そこで、冬至を太陽が生まれ変わる日ととらえ、
旧暦では冬至が暦を計算する上での起点になります。
そんな終わりと始まりが交差する冬至の日。
その日の朝日の光を最大限体感するためだけに建てられたのが
杉本博司さんの江之浦測候所です。
(熱海のMOA美術館のリニューアルを担当した方です)
(Casa BRUTUSのHPより)
こちらが江之浦測候所内にある冬至光遥拝隧道です。
年に一度、冬至の朝、水平線から昇る朝日が奥までまっすぐ差し込む様子が見られます。
この一瞬のために江之浦測候所が建築されたといっても過言ではありません。
でも1年間のうちのたった1日ですよ!
ただ、その1日の意味を知ると、納得してしまいます・・・。
それにしても、なんて贅沢な眺め。
毎年見学会を行っているようなので、興味があるかたは是非♪
私も一度は拝んでみたいと思います!
ちなみに、どこかで見たことがあるシチュエーションだなぁと思って調べると
私が大好きな直島の、とあるアート作品も杉本博司さんのものでした。
こちらも光を全身で感じることができる
面白い取り組みで素晴らしいです!
2019年も色々と巡ってみたい建築物が沢山で楽しみです♪
2018/12/24